初公開(?)マンボウの子ども

みなさん、こんにちは。管理人のまったりマンボウです。今回はマンボウの子どもを皆さんに紹介しましょう。私の3年間の研究生活でも一度も見たことのない、そして図鑑やインターネットにもどこにも載っていない非常に貴重な画像です。画像を提供して頂いたナカエさん、どうもありがとうございました!ではでは、マンボウの子どもをじっくり見ていくことにしましょう。

まずは大きさ、全長は約12cm。獲れた場所は不明。捕獲時期は20年以上前だそうです。・・・かなり謎に満ちたマンボウですね。もう私たちが水族館などで見かける大人のマンボウにそっくりなかたちをしていますね。しかし一箇所大きく違うところがありますよね?そう、腹部が大きく膨らんでいるところでしょう。実は幼魚のマンボウは腹部がかなり大きく膨れています。図2の一番左のマンボウをご覧下さい。腹部がかなり大きく膨らんでいますね。左から右へ成長するにつれて腹部の膨らみがなくなって行くく様子がわかります。ちなみに中央の写真は6cmのヤリマンボウです。ちなみにヤリマンボウは舵鰭(カジビレ)の中央部(赤マルで囲まれた部分)がひょろりと伸びています。

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図1:マンボウの子ども(全長12cm) ヤリマンボウの子ども(全長6cm)

図2:マンボウの成長

注目すべきは図1の赤マルで囲まれた部分。小さくへこんだ部分がありますよね?(まだ他の部分にもあると思われますが、私が見えた部分はこの3箇所)これはおそらくマンボウの棘(トゲ)の跡でしょう。マンボウもヤリマンボウと同様に幼魚(赤ちゃん)の頃に棘があります。それも成長すると共に消失(埋没?)してしまいます。

さあ、最後は正面から見た図です。かなり「ぺちゃんこ」ですね。おそらくこれらの個体はアルコールかホルマリンで固定されていたと思われるので水分がなくなってこのように「ぺちゃんこ」なのでしょう。生きている個体であればもう少し膨らんでいるのではないでしょうか?見てみたいなあ、生きている姿を、泳いでいる姿を。しかし、何処に生息しているのか全くの不明。このようなマンボウの幼魚のサンプルは極めて珍しいのですが、一つ情報が入れば、二つ三つと謎が増えて深まるばかり。一体何時になればマンボウの謎は解明されるのでしょうか?ではまた情報が入り次第、お知らせします!

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3:正面から見たマンボウの子ども マンボウの成魚

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